大隅半島芸術村
〒893-0053 鹿児島県鹿屋市浜田町南風の丘2-1
TEL:0994-47-3008

南風図書館の案内

館内の案内

1階の案内

南風図書館の1階は郷原茂樹と三沢明郎のすべての作品を展示・販売しています。小説、詩集、童話、民話、そしてCDなども。

最新刊の本も全国書店と同時に販売開始します。通販注文も受け付けております。

カフェではこれらの作品をゆっくりお楽しみいただけます。

来館記念プレゼント

1階では郷原が東京の新宿を拠点に創作していた当時の、現代小説5冊を、来館記念品としてプレゼントしています。

(どうぞ、ご自由にお持ち帰り下さいませ)

オープン記念本

30年前、市民連動として発行された郷原の少年小説「青空のハーモニー」を、オープン記念として復刊しました。当時、鹿児島市の最大手の書店で売上げトップになった伝説の本・・・・・・、リメークされて再び評判に。

2階の案内

2階は郷原茂樹の蔵書を展示しています。ヘミングウェーの全集や彼のTシャツなども展示。またガルシア・マルケス、ロマンロラン、アントン・チェホフ、ル・クレジオ、ブルース・チャトウイン、あるいは北原白秋、宮沢賢治、井上靖、五木寛之などの本のほか、幅広い小説家、詩人、評論家などの本を展示。

宇宙、生命、哲学、思想、宗教、植物などの専門書、美術全集、クラシック音楽などのレコードやCDの全集、大隅隼人族や各市町村の郷土資料、黒沢明などの映画や演劇のシナリオ、PR誌、ポスターやチラシ、60年代からの雑誌、グラビアなど・・・・・・。展示し切れないものを含めておよそ1万冊が収納されています。

またイチロー選手がアメリカで活躍する日々の新聞切り抜き等も。

2階の展示物

現代フランス画壇の巨匠、カシニョールの代表的な「アニバーサリー」など3点のリトグラフが展示されています。これは2002年に東京銀座のプランタンで開催された同画伯の個展会場にて、郷原茂樹が同画伯から直接に講入したものです。

郷原茂樹の母・美樹は若い頃から博多人形などのいろいろな人形を集め、生きた人たちに接するように愛していました。美樹が逝いて久しいのですが、その人形を守ってここに展示しています。

朝日新聞の名記者といわれた故人の斉藤鑑三氏から寄贈された写真「ホタルの木」を展示。これは東南アジアの島々を長期間かけて捜し回り、奇跡的に発見できたホタルの群がる木の写真です。斉藤氏は郷原茂樹を朝日新聞の「be」という特別枠のコーナーで大きく紹介して下さり、それ以来、無二の親友に。・・・・・・斉藤氏は南風図書館の実現に向けて尽力するさなか、インド旅行中に他界されました。

2階の運営案内

通常はクローズされていますが、お申し出になりますと、係がご案内します。またミーテングスペースもありますので読書会なども随時行います。

3階の案内

3階は郷原茂樹の創作ルームです。

(三沢明郎の創作ルームは鹿児島市の祇園ノ洲にあります)

BOOK CAFE(1階のお花屋敷側)
ヘミングウェーが愛飲していた「モヒート」をお楽しみください。ただし、アルコール抜きです。そのかわり南風ガーデンの朝摘みハーブのミントがたっぷり、地下水のミネラルウォーターを使用した新鮮ヘルシーなメニューです。
コーヒーもあり、お子様用にフルーツジュースも。
◎図書館の本を自由にお読みください。

園庭の案内

いつでもご自由に散策してください。

★本日は郷原茂樹がご案内します。

◆シーサー/魔除けの獅子

これは私が、沖縄の読谷忖で、伝統的な陶芸を守る「やちむん家」を訪ねた際、シーサー専門の新垣光雄氏の作品をみて、特別に制作してもらったものです。その後、新垣氏には何度かシーサーをつくってもらい、南風デザートハウスの玄関上にも設置されています。

◆愛の女神像

図書館奥の「花屋敷」の入口に安置されている、小さな女神です。

私が東南アジアでふと目にとめて、その優しい姿に魅せられて買い求めて来ました。二十年近く前からこの場所で、人々の幸せを祈ってくれています。独特の祈りの姿勢を真似てみて下さい。

◆花屋敷

図書館の奥にある広い庭園は、吉留良一氏とその会社のみなさんがボランティアで造成して下さいました。

ここに植栽されている大きなツツジやサツキなどは、私の母が挿し木で増やしたものです。母が逝いた後、旧宅の庭園から仮設の「南風図書館」の庭に移植しました。いつも春には種類ごとに鮮やかな花を咲かせて、二十年近くがたった今、大きな木に育ちました。今回は一本一本を離して植えたため、広場全体を埋めることに。

しかも巨木を石垣で囲んだりしてもらえて、あたかもその風情は江戸時代の屋敷のようになりましたので「花屋敷」と名付けました。

これまで花の季節に「詩の朗読会」などを開いてきましたので、これからも続けたいと思っています。

◆「青空のハーモニー」の野外パネル

図書館の北側の壁面に、カラー写真の大きなパネルが張られています。

私が創作した「青空のハーモニー」という本の表紙を飾っている写真で、鹿児島テレビの青木隆子さんがモデルとなり、バットをかまえている野球のシーンです。

物語の時代は昭和三十年代、西鉄ライオンズが東京の巨人軍を打倒して三年連続、日本一に輝いたとき、九州が熱狂しました。これはその時代の大隅半島の小学生たちの物語です。・・・・・・火災で全校舎が焼けた小学校に大学を出たばかりの正司葉子先生が赴任してきました。そこに待っていたのは野球好きの生徒たちでした。

「青空のハーモニー」は三十年前、市民運動で出版されました。挿し絵がわりに写真を使うことになり、大勢が参加して撮影会を開きました。出版されると、鹿児島市の最大書店だった春苑堂で売上げ一番に踊り出ました。

今回、南風図書館のオープンを記念し、装いもあらたに蘇りました。壁面に張られたパネルは三十年前、撮影会で写されたものです。

◆竹下景子さんの思い出のテーブル

花屋敷の入口にある石のテーブルと腰掛けは、2011年10月22日に女優の竹下景子さんが来訪されたので、屋外料理をお楽しみいただくために買い求めたものです。

私と親しい演劇プロデューサーの岡田潔氏が鹿屋市で公演を行った際、竹下さんが出演していたため、公演後、歓迎会を開くことに・・・・・・。秋の星月夜に錦江湾も輝く、絶好のロケーションに、竹下さんが喜んで下さった、思い出の石のテープルです。

◆メリーの木

ここの庭園で一番の巨木で、学名は樟脳なのですが。

私が鹿屋市西原四丁目の旧宅でメリーという名の柴犬を飼っていたところ、犬小屋の近くの花鉢にいつの間にか木が芽を出して育ちました。メリーは風に揺れるこの木が大好きで、いつも友達のように戯れていました。やがてメリーが永眠し、木がさらに大きくなったので現在の場所に移植しました。誰というともなく「メリーの木」と呼ばれて、二十年近くたち大きなシンボルツリーとなりました。

◆椰子の木

南風図書館(三階建て)の高さと同じくらいの椰子の木が2本、遠くからでも目を引きます。

ヘミングウェーの邸宅は、キー・ウェストもハバナも数多くの椰子の木が高々と空に伸び上がっています。

私はいつかへミングウェーホームのような家を建てようと想い、ここに椰子の木を植えました。それから20年近くが立ち、2本ですけれど、ヘミングウェーの邸宅の椰子と変わらないぐらいに大きく育ちました。

◆エルビス・プレスリーの木

駐車場北側の端に、十数本の見慣れぬ木が立ち並んでいます。何という名の木か、その名は分かりません。愛称は「エルビスの木」です。

1999年、私はアメリカのミシシッピ州でエルビス・プレスリーの生家を訪れた際、庭に落ちていた木の実を拾いました。それを持ち帰り、この場所に蒔いたところ、今ではこんなに大きく育ちました。

◆クックおばさん母娘の記念樹

アメリカで唯一のスイートポテトのケーキ屋を営むクックおばさん。

私がミシシッピ州を訪れた際、クックおばさんの店に立ち寄ったのが切っ掛けで交流が始まり、日本に招待しました。クックおばさんは娘さんとともに来日し、東京見物などを行った後、鹿児島で芋掘り大会やケーキ作り交換会に参加しました。そしてこの場所で来日記念の植樹をしました。それは花の香りの豊かなオガタマの木で、いま大きく育ち、春が来ると思い出とともに香ります。

◆郷之原の桐

駐車場の北端に並ぶ木。正式の名称は「油桐」というみたいですが、私の祖父の旧宅は鹿屋市郷之原町にあり、周辺をこの木が豊かに囲んでいました。一説によると下駄の素材になっていたそうです。

祖父の旧宅で木の実を恰い、ここに蒔いたところ今では大きく育ちました。春に芽を出して、小粒の白い花をいっぱいに咲かせ、それが散り敷かれた駐車場は雪が積もったように見えます。夏にはハート型の葉が風に揺れ、蝉の大群が鳴いていると、まるでその木の群れが大合唱しているようです。秋には葉のすべてを振り落とします。まことに一年中、忙しい木ですが、成長がとても早く、多くの昆虫たちの命を育んでいます。

◆奄美の蘇鉄

玄関前の左手の大きな蘇鉄は、「奄美物語」の出版記念に義父が奄美大島から担いで来たものです。三十年以上もたって、その間には枯れかけたこともありましたが、石灰などを与えて蘇生させ、現在の場所に移植しました。周辺にある蘇鉄はすべてこの蘇鉄の子供たちです。

◆作家を展示した外階段

外階段の壁面にヘミングウェーなど作家の写真が展示されています。

一階から二階までの壁面には、キー・ウエストにあるヘミングウェーの家の写真、作家活動の英文紹介などのほか、二階の入口にはパンツ1枚で創作に励む写真も。

またロマン・ロランやアントン・チェーホフ、ガルシア・マルケスの写真と、「人が歩くから道ができる」と文字を添えた魯迅の写真も飾ってあります。

さらに二階から三階の間に、少年時代の北原白秋と宮沢賢治、井上靖の写真が・・・・・・。それを見ると「こんな人にもこんな時代があったのか」とほはえましくなるでしょう。また五木寛之の新婚当時の写真も。

これらは単に私の好きな作家や詩人で、特に深い理由があって選んだわけではありません。こういう作家や詩人に興味がない人もおられるかも知れませんが、私個人は階段を上がったり下りたりしながら、それぞれの作品や人生を思って、とても楽しい気持ちになります。

階段の一番上にはべートーベンとポール・モーリアの写真が飾ってあります。何かわけの分からない取り合わせですが、これもただ私が好きなだけのことです。(笑)

空中広場
パノラミックな風景をお楽しみ下さい。

図書館の道路向かいにある空中広場は、高い崖になった場所をダンプカー700台分の土砂で埋め立てて造成しました。

私がオーストラリアのキャプリコーンで見たことのある展望所を、ここに再現しました。その素材は図書館建設によって伐採しなければならなかった杉の巨木を活用しました。

展望所は吉留良一氏が錦江湾の向こうの開聞岳を拝むために寄進して下さいました。

空中広場は本土最南端の国立公園の雄大な風景を眺めるのに絶好の場所です。

ここでは何もしなくても良い贅沢を存分に味わって下さい。

◆千本ムクゲの畑

空中広場の右真下に、ムクゲを植えた畑があります。

その数は千本といわれますが、周辺を合わせると千数百本になります。

これは私が挿し木で増やしたものですが、種の実が落ちて自然に増えた分もあります。私はムクゲが好きで、例えば鹿屋から垂水にマイカーで移動する際、きれいなムクゲを目にすると下車し、その家を訪ねて一枝もらうなどして、種類を増やしてきました。

白、紫、赤、黄、日の丸など花の彩りもいろいろあり、一重や八重など形もいろいろです。朝咲いてタ方に散る一日花ですが、毎朝新しい花が咲き続け、一夏を彩ります。

南風ガーデン、高須台の南風農場などにたくさんのムクゲが育っています。

◆ハーブのローゼル畑

千本ムクゲ畑の背後の一段高い畑では、ハーブのローゼルが栽培されています。

ローゼルはナイル川の流域が原産地で、遠い昔、クレオパトラがハーブティーとして愛飲していたそうです。ここで栽培されたローゼルは私の次男の会社の南風デザートハウスで、ティーやドリンクやデザートの素材として活かされています。毎年秋にはローゼルの収穫、加工、試飲等を楽しむ祭りが開催され、東京から参加される方もおられます。

◆花木公園

空中広場の真下には、桃や桜、椿などが植えてあります。恥すかしながら手入れが十分ではありませんが、花の季節には上空から眺めて下さい。